【リケオの部屋15】記憶の仕方は中学生~高校生期に変化する
『理系のおっさんの部屋15にようこそ!』
『今日のテーマは「記憶の仕方は中学生~高校生期に変化する」です』
『え?!』
『小学生のときには、いわゆる丸暗記という「知識記憶」という能力が高いんです』
『ただ詰め込んでいくっていうことね』
『そうなんです。中学生でも1年生のころはまだ「知識記憶」のほうが優勢なので、丸暗記でも高得点がとれます。でも、高校受験のころには少しずつ「経験記憶」が優勢になります』
『え?経験記憶って?』
『「経験記憶」は、よく理解して理屈を記憶することです。エピソード記憶とも呼ばれ「知識記憶」よりも思い出しやすくなる特徴があります』
『どうやったら経験記憶になるの?』
『仕組みを理解しながら覚えたり、個人的な情報と結びつけてみたり、歴史であれば流れも併せて覚えたり、語呂合わせをするのも効果的です!!』
『例えば?』
『では「NATOは第二次世界大戦後につくられ、本部はブリュッセル」これは知識記憶です』
『うん』
『経験記憶はこんな感じ』
- ベルギーは第一次世界大戦でも、第二次世界大戦も同じ失敗をした
- 中立国だったのに2回ともドイツに攻撃され「中立って言ってても攻めてくる国は攻めてくるんだよ!」と中立国をやめ、諸外国と軍事同盟NATOをつくる
- だからNATOの設立は第二次世界大戦後であり、本部はベルギーのブリュッセルにある
『おー面白いね、他には?』
『目的が変わってます』
『チッ』
『「経験記憶」は、同じ論理が使えるすべての物事に活用できます』
『じゃ、中学生になったら丸暗記の勉強は早々とやめたほうがお得?』
『そういう意見もありますねーー!!』
『確かに、小学校のころ優等生だったのに、中学や高校では成績が普通になった人いたわー』
『うまく学習方法を変えて、能力変化に対応したいですねー』
『記憶の仕方は中学生~高校生期に変化するのまとめ』
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小学生~中学生初期は丸暗記を行う「知識記憶」の能力が高い
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中学生初期~高校生期にかけて、理屈を理解して覚える「経験記憶」が優勢になる
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中学生以降は、記憶の能力変化にともない「経験記憶」を重視した学習方法への変化が望ましい
『やってみてくださいねー』
『中学時代に教えてほしかったんですけどー』
『確かに・・・』
『記憶の仕方が変化してるっぽい画像貼っておきますね』
『池谷裕二先生の本を参考にしました。また明日ー!!』